旅行会社が倒産した!!
旅行をする際、旅行会社を利用する方は多いと思います。
旅行会社で契約をし、すぐ旅行に行くなんて事は少ないですよね。
大体1か月後なんかが多いと思いますが、仮に旅行に行くまでの間に旅行会社が倒産したらどうなるのでしょうか。
お金が返ってこない、なんて事になったら大変ですよね。
そこで気を付けておくべき保証制度が「ボンド保証制度」です。
という事で、今回はボンド保証制度についてまとめてみました。
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旅行会社が倒産した場合
まず、契約した旅行会社が倒産した場合、支払ったお金は返ってくるのかというと、基本的には返ってきます。
というのも旅行業法で、旅行会社は一定額の旅行代金の弁済を保証しなくてはならない「弁済業務保証金制度」というものが課せられています。
弁済業務保証金制度は、日本旅行業協会に所属している旅行会社が義務を負う制度です。
あなたが利用するような大手旅行会社は日本旅行業協会に所属している場合がほとんどですので、特に心配する事はないかと思います。
旅行会社が倒産した場合、支払ったお金は基本的に返済されます。
ただし絶対ではないので、個人で保証制度を確認しておく必要があります。
ボンド保証制度とは
ボンド保証制度とは、弁済業務保証金制度に保証を上乗せした制度です。
このボンド保証制度に加入している旅行会社が倒産した場合は、弁済業務保証金制度に加え、ボンド保証制度からの補償も受けられるという事になります。
消費者にとってはお得な制度ですが、この制度には1点問題があります。
それは、この制度に加入する事が任意だという点です。
つまり、義務ではないので、旅行会社がボンド保証制度に加入しているかどうかは消費者が確認する必要があります。
ボンド保証制度とは、弁済業務保証金制度に保証を上乗せした制度です。
ボンド保証制度は任意加入のため、旅行会社が加入しているかは消費者が確認する必要があります。
ボンド保証制度の仕組み
ボンド保証制度の仕組みは簡単です。
まず、ボンド保証制度に加入している旅行会社が日本旅行業協会に補償金を事前に預託します。
倒産などのトラブルがあった場合は、弁済業務保証金制度の補償金に加え、預託していたボンド保証金から、弁済額が支払われるという事になります。
ボンド保証制度に加入しているかは何を見れば分かる?
旅行会社がボンド保証制度に加入しているかどうかは、パンフレットなどを見れば分かります。
加入している旅行会社は、パンフレットなどにボンド保証会員のマーク(上記画像)が記載されています。
このマークが記載されている場合は、旅行会社がボンド保証制度に加入しているという事になります。
ボンド保証制度に加入している旅行会社
ボンド保証制度に加入している旅行会社ですが、まず、ボンド保証制度に加入できるのは、日本旅行業協会の第1種旅行会社に限ります。
第1種旅行会社とは、ざっくり言うと大手旅行会社ですが、詳しくは下記をご参照ください。
2017年現在、ボンド保証制度を利用できる旅行会社の内、ボンド保証制度に加入しているのは約600社中150社ほどになります。
旅行会社がボンド保証制度に加入するメリットは特にありません。
強いて言うなら、社会的信頼を得られるという事はありますが、そもそもこの制度の存在を知っている人は少ないですよね。
ボンド保証制度は第1種旅行会社しか利用することができないので、第1種旅行会社以外を利用する場合は注意してください。
ボンド保証制度による補償金の返済額
仮に契約した旅行会社が倒産した場合、料金は全額返ってくるのでしょうか?
「一定の限度額が返済される」と言われていますが、具体的にはどれくらいなのでしょうか。
例えば、旅行者との年間取引額が70億円未満である旅行会社の場合、弁済業務保証金制度による弁済限度額は7000万円になります。
ボンド保証金が仮に1000万円だった場合、7000万円に1000万円上乗せして、8000万円が弁済額となります。
この弁済額から契約していた人にそれぞれ返済されるという事になりますが、基本的に契約金はほぼ全額返ってくると考えて良いでしょう。
参考サイト
ボンド保証規定に関する詳細は下記を参照してください。
ボンド保証制度に関する規定がすべて記載されています。
■ボンド保証規定 | JATA
URL:「https://www.jata-net.or.jp/travel/info/qa/bond/kitei.html」
まとめ
旅行に行く際、「旅行会社が倒産したらどうしよう」なんて考える人は少ないと思いますが、知っておいて損する事はありません。
旅行会社にとってボンド保証制度に加入する事は、社会的信頼を得るために必要な事です。
ボンド保証制度に加入している会社は努力しているんだなくらいに思っておけば良いと思います。