北海道の大雪・森のガーデン。
北海道には観光スポットが数多くありますが、大雪・森のガーデンはあまり知られていない隠れスポットです。
ということで今回は、大雪・森のガーデンをご紹介します!
知る人ぞ知る大雪・森のガーデン
北海道と言えば雄大な景色が魅力ですが、その景色を一層引き立てるのが大雪山の山々です。
大雪山1つの山ではなく、火山でできた山々が密集する山群ですので、北海道の色々な場所から色々な山々を望むことができます。
一番有名な場所は美瑛町から眺める大雪山で、主に十勝連峰と言われる十勝岳をはじめとした2000メートル級の山が連なっている圧巻な景観です。
この他にも有名な景観は、東川町から眺める北海道最高峰の山「旭岳」で、こちらも圧巻の景観です。
大雪山を望む景色はこの2つの場所からのものを指す場合がほとんどなのですが、実はこの2つの景観に負けず劣らずでありながら、観光客がほとんどいない穴場のスポットがあるのです。
それが、大雪・森のガーデンです。
大雪・森のガーデンは旭川の奥座敷と言われる層雲峡温泉の手前にあり、高速道路の上川層雲峡インターチェンジからわずか15分とアクセスが悪いところではありません。
ただ、あまり知られていないので、層雲峡に行く人たちもほとんど素通りだと思われますが、これは大変もったいないのです。
なぜなら、ここには素晴らしい景色が広がっているからです。
大雪山の中で最も美しい愛別岳
大雪山と言えば、旭岳や十勝連峰を思い浮かべる人が多いですが、大雪山の中で最も美しいのは一番北の端にある愛別岳ではないでしょうか。
愛別岳は大雪山の中で5番目に高い2000メートルを超える標高の山で、某テレビ局の日本百名山という番組で大雪山が紹介された際にも、一番最後に大雪山として紹介された美しい山の姿は愛別岳でした。
ただ、愛別岳は大雪山の北の端にあり、さらに周囲は高原に囲まれているために、旭岳のように平地のどこからでも見えるような山ではありません。
そのため、その美しい姿を見ることはなかなかできないので、この山の美しさを知る人はあまりいません。
ですが、大雪・森のガーデンに行くとなんと目の前に佇む愛別岳を堪能できるのです。
それも、周囲に民家などはほとんどなく、ただ牧草地が広がっているだけなので、まるで自分専用のプライベート空間のようなところで愛別岳を独り占めできるのです。
ここに訪れた人は、このプライベート空間の驚きと、そこに佇む圧倒的な迫力と美しさの愛別岳に言葉を失ってしまうほどです。
大雪山の隣に佇むニセイカウシュッペ山
大雪・森のガーデンで圧巻なのは、実は愛別岳だけではありません。
ここの場所が本当に贅沢だと思うのは、圧倒的な山の景色をもう1つ堪能できるからです。
日本三百名山に指定されている名峰、ニセイカウシュッペ山がなんと愛別岳の隣に佇んでいるのです。
ニセイカウシュッペ山は1800メートルを超える標高で、羊蹄山クラスの山で長い裾野をもつ美しい山です。
山の写真を撮りに行こうものなら、どちらを撮ったらいいのだろうと悩んでしまうほど、圧巻の2つの名峰が広大な牧草地の向こうに見えるこの場所の景色は本当に素晴らしいです。
特にこの2つの山が美しいのは、雪に覆われた時期でしょう。
愛別岳は緩やかな山が多い大雪山において、唯一と言っていいほど険しい山容を持つ山で、さらには北海道特有の森林限界が低いために、その頂付近は本州の3000メートル級の山のような険しさです。
そして、その愛別岳とは対照的にニセイカウシュッペ山は頂が丸く、また森林限界が低いために冬には真っ白な大福のような頂が見られます。
この2つの山の対照的な山容も見どころです。
2つの名峰の麓に広がる花のガーデン
大雪・森のガーデンには、2つの山を望む高原の高台に花のガーデンがあります。
有料のガーデンで、花ですから咲いている時期は限られており、ゴールデンウィークから10月中旬となっています。
このガーデンはイングリッシュガーデン風の造りで決して広くはないのですが、出入りは何度も自由にできますし、ガーデン内には椅子やテーブルが随所に置かれているので、花に囲まれながらのんびり昼寝をしたり、飲食をしたり、ゆっくり過ごすことができます。
また、飲食施設も充実していて、フレンチの巨匠・三國清三氏がオーナーシェフを務めるガーデンレストランと「フラテッロ・ディ・ミクニ」があったり、軽食のお店やアイスクリームのお店があるので、食でも色々と楽しむことができます。
その他、時期によっては施設内で色々な催し物もあり、石窯でピザを焼いて食べたり、スープを無料配布されたりすることもあるので、そうしたイベント情報も事前に調べて行けば、さらにこの花のガーデンを楽しむことができるでしょう。
宇多田ヒカルのCMでも使われた冬の景色
大雪・森のガーデンの花のガーデンは10月中旬で営業は終了しますが、施設周辺は365日いつでも出入りができるので、景色を楽しむだけならいつでも行くことができます。
さらに冬になると、12月下旬から3月下旬まではスノーアクティビティを楽しめる施設として営業が再開されます。
ただし、冬はレストランなどの施設は営業しておらず、スノーアクティビティは予約制となっていますからご注意ください。
なお、ここの冬の景色もまた素晴らしく、雪に覆われた愛別岳とニセイカウシュッペ山の迫力は夏とは比べものになりません。
また、広大な雪原も見事で、なんと某飲料会社の宇多田ヒカルさんのCMでもこの雪原が使われています。
それくらい冬でも魅力的な景色が広がっています。
また、春の新緑の時期や秋の紅葉の時期も素晴らしい景色です。
さらには施設周辺には野ウサギやリス、時にはキツネや鹿などの動物たちも身近に見ることができます。
ですので是非、四季を通して1年中楽しめる大雪・森のガーデンに行かれてみてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
知る人ぞ知る大雪・森のガーデンは魅力満載です。
是非一度足を運んでみてくださいね!
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