旅をする際に注意するべき事として「紛失」と「盗難」があります。
特に日本は治安が良いため、日本人は海外に行った際に油断しがちです。
そのため、日本人の荷物が狙われるケースが多いようです。
せっかくの旅ですから、無事に自国まで帰れるようにしたいですよね。
ある意味、旅というのは「自分の家に帰るまでが旅」と言えますよね。
では、盗難の被害に遭わないようにするためにはどうすればよいのかをお話ししようと思います。
海外での紛失/盗難被害
まず、海外での紛失/盗難被害に関する情報を見ていきましょう。
こちらは、2012年の日本人海外旅行者の盗難被害に関するグラフです。
海外の盗難被害で一番多いのは、「現金」となっています。
やはり金品を狙われるのはどこに行っても同じですね。
また、基本的に狙われるのは売ってお金になるものです。
なので、カメラや貴金属なども比較的狙われやすいものとなります。
盗まれるものの共通点として、「小さなもの」というのが挙げられます。
財布やカメラ、クレジットカードなどは決して大きなものではないので、盗難の被害を未然に防ぐ事もできそうですよね。
紛失/盗難の被害を防ぐために
被害を未然に防ぐためにできる事は様々ですが、できる限りの事はしたい所です。
被害にあってからでは遅いので、「未然に防ぐ」という事が大切です。
では、未然に防ぐためにできる事を見ていきましょう。
自分の荷物にタグがつけられているかを確認する
これは紛失対策ですが、搭乗する際に自分の荷物にタグが正確に付いている事を確認しておきましょう。
その荷物がどこに運ばれるかは、タグがしっかりと付いているかにかかっています。
少し前ですが、空港職員が荷物のタグを差し替えるといういたずらをしていた事がありました。
悪質でしかないですが、タグを差し替えられるという事は、当然荷物は遠く彼方に行ってしまうという事です。
これは防ぎようがないですが、それほど荷物のタグというのは大切だという事です。
■搭乗客の荷物タグを差し替える悪質ないたずらを続けていた空港職員(シンガポール)
URL:「https://www.excite.co.jp/News/world_clm/20170922/Techinsight_20170922_426355.html」
貴重品は肌身離さず持っておく
貴重品は肌身離さず持っておきましょう。
荷物が多い場合でも、できる限り自分のそばに荷物を置き、目の届くところに置いておく事が大切です。
道路のそばに荷物を置かない
道路のそばには荷物を置かないようにしましょう。
道路のそばに荷物を置いた場合、車やバイクで颯爽と盗まれるという事もあります。
自分の荷物を盗んでくれと言っているようなものなので、「人が手出ししにくい場所に荷物を置く」「自分のそばに荷物を置く」という事は鉄則です。
物の定位置を決めておく
不用心な人に多いのが、持ち物の定位置を決めていない事です。
常に入れる場所を決めておけば、なくなっているかどうかはすぐ分かります。
ただ、いつも入れる場所がばらばらな人は、盗まれたかどうかすら気付きません。
そういう人によくあるのが、「あれ、財布がない」というパターンです。
旅の最中は荷物も多いでしょうから、探すだけでも一苦労です。
せっかくの旅の時間をそんな事に使わないように、事前に決められる事は決めておきましょう。
現金は必要な分だけをポケットに入れておく
財布やスマホを後ろのポケットに入れておくなどは論外です。
貴重品はすぐ取り出せる所に入れない事です。
これを言うと、先ほどの「貴重品は肌身離さず持っておく」と矛盾しているように思えますが、そうではありません。
肌身離さずというのは大事ですが、「すぐ取り出せる所に入れない事」が大事なわけです。
それこそ肩から掛けられるカバンに入れて、冬なんかはコートで隠しておけば完璧ですよね。
すぐ取り出せるという事は、すぐ盗まれるという事の裏返しです。
ただ、毎回奥の方にしまっておいた財布を取り出すのは面倒ですよね。
なので、必要な分、もっと言うと盗まれても大丈夫な金額だけをポケットに入れておきましょう。
大切な事は「盗まれても大丈夫」という点です。
常に盗まれる危険性がある事を考えておけば、それに準じた行動が自然とできるようになります。
夜は出歩かない
土地勘のある人なら別ですが、旅先は土地勘のない事がほとんどです。
ましてや、真っ暗な場所を歩いていたら非常に危険ですよね。
夜出歩くのは危険ですし、自分から被害に遭いに行くような事はやめましょう。
旅先では慎重になり過ぎるくらいが丁度いいと思います。
ホテル従業員との関係性を築く
ホテル従業員の方は自分の味方です。
信頼できる上に、その土地勘に詳しいですから、危険な場所であったりを事前に聞いておくとよいかもしれません。
情報を収集する事も被害を未然に防ぐためには必要な事です。
連絡先を控えておく
これは予防ではないですが、盗まれた時の事も考えた場合、連絡先を把握しておいた方がよいでしょう。
紙や名刺に連絡先を控えておけば一番良いかなと思います。
紙や名刺をわざわざ盗む人はいませんし、仮にスマホに控えていてスマホが盗まれたらどうしようもないですからね。
スマホ(携帯)は狙われやすい
僕は普段iPhoneを愛用しています。
それこそ地図を確認したり、調べものをしたりする際に使用します。
海外では、スマホ(携帯)単体でも狙われやすいですが、歩きスマホなんかをしていると、自分の荷物への警戒心が薄れます。
そこを狙われる危険性もありますし、何より狙ってくれと言っているようなのものです。
今流行りの歩きスマホ(携帯)は絶対にしないよう心がけましょう。
女性は狙われやすい
当たり前ですが、女性は男性よりも力が弱いので、力ずくで荷物を盗まれるなんて事があるかもしれません。
ただ、1人旅をする人も最近増えているので、常に警戒する事を心がけておけば問題ないかと思います。
旅をする時に警戒心を持つ事を意識しておけば、悪い人もあまり近づかないと思いますしね。
また、盗難とは関係ありませんが、痴漢の被害などもあるので女性の方は注意しておきましょう。
2人旅は危険?
旅をする際に複数人で行く事も多いかと思います。
頼りになる存在というのはありがたいですが、言い換えるなら安心感から油断してしまう事もあります。
実際、2人だから大丈夫だろうという事で、誘いを断りきれずに客引きに会うなど。
1人であれば、自分で色々と考えなくてはならないので警戒しますよね。
だからこそ1人は安全というわけではないですが、2人だから安全という事もないわけです。
どちらかの荷物が盗まれたら旅を中断せざるを得ないですからね。
ロストバゲージ
ロストバゲージとは、「空港会社に預けた荷物が紛失する事」です。
これはかなり辛いですが、自分の荷物が紛失した場合の予防・対処方法を見ておきましょう。
乗継便をなるべく避ける
これは予防になりますが、紛失する際に多いのは乗継便を利用している場合です。
ロストバゲージするのが嫌という理由で、乗継便を利用しない人もいるくらいです。
貴重品は機内持ち込みにする
ロストバゲージの事を考えると、飛行機に乗る際は貴重品を機内持ち込みにすべきかと思います。
仮にスーツケースなんかに財布などを入れてロストバゲージした場合、現金・クレジットカードがすべて紛失なんて事になりかねません。
荷物の特徴を把握しておく
ロストバゲージした場合、空港職員の方に荷物の特徴を説明する必要があります。
一番良いのは、自分の荷物を写真に撮っておく事です。
まあ、ロストしたカバンにカメラを入れていたら終わりですが。。
自分のカバンの特徴を英語でかるーく説明できるくらいにしておいたらベストですね。
まとめ
何より大切な事は、「常に警戒する事」と「油断しない事」です。
海外では土地勘がないため、どこが危険な場所か分かりにくい事がほとんどだと思います。
現地の人から情報を仕入れる事も大切ですが、安全な場所だからといって盗まれないという保証はありません。
また、紛失した場合にどういった対処が取れるのかを事前に考えておきましょう。
考える事で、予期せぬ事態に出くわした時、冷静に対処できます。
旅をする前に万全の対策をとる事が、旅を楽しみながら終わらせる一番の方法だと思います。
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