今やインターネットは欠かせないものになりました。Wi-Fi目当てにカフェへ行く人もいますし、インターネットがあればあらゆる事ができますからね。
パソコンを使用する場合、自分の家にネット環境があればいいですが、家以外で作業をしたい時などはWi-Fiがないと不便ですよね。
日本で生活している事もあり、日本のネット事情は何となく分かるのですが、海外に行った場合のネット環境はどうなのでしょうか。特にアフリカ圏は勝手なイメージですが、Wi-Fiなんぞ通っていないのでは?と思ってしまいます。
旅をする人にとって、ネットが使えないというのは命取りになるのでしっかりと押さえておきたいポイントになります。
そこで今回は、気になる海外のネット環境を詳しく調べてみました。また、Wi-Fiってなんぞ?という人のために、基本的な事から振り返っていこうと思います!
Wi-Fiとは?
Wi-Fiとは、無線LANの規格のひとつです。
まず、LAN(Local Area Network)とはネットワークの事と認識しておけば問題ありません。そして、ネットワークは有線か、はたまた無線かという違いになります。
もちろん、Wi-Fiは無線ですので「無線LAN」という事になります。カフェに行って、みんな自分のパソコンにLANケーブル差してたら面白いですよね(笑)。
Wi-Fiは、無線LANの規格という位置づけなので、無線LAN>Wi-Fiとなりそうですが、現状定義があいまいなので無線LAN≒Wi-Fiという認識でも問題ないかと思います(実際には誤用ですが)。
つまり、「Wi-Fiが飛んでいる」という事は、目に見えないネットワークが飛んでいて、それをパソコンがキャッチすることでパソコンがネットワークとつながるみたいなイメージになります。
Wi-Fiと無線LANの違い
Wi-Fiと無線LANの違いは単純です。製品に「Wi-Fi CERTIFIEDロゴ」が表示されているかどうかです。
つまり、「Wi-Fi CERTIFIEDロゴ」が付いているものに関しては、Wi-Fiとして認証されているということになります。
Wi-Fiってどこに行ったら使えるの?
この前、珈琲館で本を読んでいたら、店に入ってきたお客さんが「ここってWi-Fi飛んでます?」と店員さんに聞いていました。店員さんが、「au限定です。。」と言ったら、そのお客さん帰っちゃいました。。
パソコンを持っていたので、何か仕事をする予定だったのかは分かりませんが、その店でネットが使えるかどうかは非常に重要なポイントとなります。
そもそもWi-Fiってどこに行けば使えるのでしょうか?ここはさらっといきますが、とりあえず代表的な具体例を挙げてみます。
スターバックス
スターバックスでは、「at_STARBUCKS_Wi2」というWi-Fiが利用できます。
・手順
①店舗内で「SSID:at_STARBUCKS_Wi2」をネットワークから選択。
②「at_STARBUCKS_Wi2」に接続後、ブラウザを起動する。
③ログイン画面が表示されるので、「インターネットに接続」ボタンを押す。
④ご利用規約を読み、「同意する」ボタンを押す。
⑤ログイン完了画面が表示される。
・特徴
①1回のログインで使用できる時間は1時間
②料金は無料
③PCでも利用可
ドトール
・手順
店員さんにWi-Fiを使用したい旨を伝えると手順書のようなものを渡されます。あとはその手順に沿えば使用できますが、僕は面倒くさがりなのであまり使用しません。
・特徴
①3時間の時間制限
②料金は無料
③PCでも利用可
セブンイレブン
コンビニ系のWi-Fiでは最もメジャーです。いわゆるセブンスポットと言われるものですが、使用する際に会員登録が必要になります。僕はパソコンでWi-Fiを使用するのでそもそも使いません。
・手順
下記に詳しい手順が画像付きで記載されています。
URL:「https://webapp.7spot.jp/howtoconnect.html」
・特徴
①1日3回、1回60分
②料金は無料
③会員登録が必要
マクドナルド
マクドナルドにはFREE Wi-Fiがあるので、非常に便利です。速度的にも問題ありません。
・手順
下記に詳しい手順が画像付きで記載されています。
URL:「http://www.mcdonalds.co.jp/shop/mcdwifi/howto.html」
・特徴
①1時間ごとに再認証が必要(再認証の際は10分ほど間隔を空ける必要あり)
②FREE Wi-Fiなのでもちろん無料。
③会員登録が必要
日本のWi-Fi事情
昔に比べると、ネット環境が整備されてITというものが世の中に浸透してきました。Wi-Fiというものが当たり前になっていますが、実は日本はWi-Fiの後進国と言われています。
いわゆる携帯キャリア会社(au、docomo、Softbankなど)と契約しないと接続できないなど、海外の人が不満に思う事も多いようです。ただし、2020年に東京オリンピックが決定したため、ネットインフラも少しずつ整備されていくはずです。
なぜ日本はWi-Fi後進国と言われているのか?
理由は2つです。
①セキュリティに対するコスト
②契約型という背景
①セキュリティに対するコスト
最近ではセキュリティという言葉も浸透し、個人でも考えるような時代になりました。野良Wi-Fi(後述)というWi-Fiもありますが、セキュリティ的に安全かと言われれば何とも言えません。
セキュリティに対しては海外に比べると敏感なのかもしれませんが、結果的にFREE Wi-Fiが浸透する妨げになっています。
日本らしいっちゃらしいですね。。
②契約型という背景
日本では契約をしてネットを利用するというのが一般的なので、そもそもFREE Wi-Fiを使用しなくても快適に利用できるという人が多いのが現状です。
当然、海外の人からしたら知ったこっちゃないのですが、そうした日本の背景があるのは間違いありません。
駅構内のWi-Fi
日本でWi-Fiが普及しているなと個人的に感じるのが、地下鉄の駅です。
東京メトロでは、「Metro_Free_Wi-Fi」と言われるWi-Fiが使用でき、都営地下鉄も「TOEI SUBWAY FREE Wi-Fi」と、「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」の2種類が使用できます。
海外のWi-Fi事情
海外は、日本よりもWi-Fi環境が整備されています。というよりは、セキュリティに関する意識の低さと、移民の人はわざわざ携帯会社と契約しないといった日本とは異なる事情があります。
移民の人はキャリアと契約せず、プリペード携帯を利用することが多い傾向にあります(プリペード携帯ではパケット通信が利用できない)。
また、FREE Wi-Fiと言われるキャリアに依存しないWi-Fiが海外では主流です。海外の人にとって、ネットはどこでも使えるのが当たり前という認識があるため、FREE Wi-Fiが普及しているという背景があります。
日本では、ホテルでもWi-Fiが有料であったり、会員登録をしなくてはならないといった弊害がありますが、海外では、Wi-Fiが使用できるというのがある意味当たり前なので、日本の方が不便と感じるようです。
世界に展開されているスターバックスやマクドナルドのような店舗は、基本的に海外でもFREE Wi-Fiです。やはり、世界基準になると「無料でネットを」という考え方があるようです。
アジア圏のWi-Fi事情
・韓国
日本と状況は似ており、Wi-Fiがものすごく普及しているとは言えません。ただし、「スマートソウル2015」というWi-Fi普及活動が行なわれた事により、飛躍的にWi-Fiが浸透しています。
また、韓国はカフェ文化が根付いているためコーヒーチェーン店が多く、無料Wi-Fiが利用できます。全体的な状況としては、日本と変わらないですが、韓国の方が進んでいるかもしれません。
・フィリピン
フィリピンでは、基本的にFREE Wi-Fiを利用します。Wi-Fiの普及範囲は日本より広いと言われています。問題は速度で、やはり日本に比べると遅くなりますが、LINEなどで使用する分には問題なく使う事ができます。
・シンガポール
「Wireless@SG」というシンガポール政府が提供する無料Wi-Fiがあります。
利用方法は空港のインフォメーションデスクで「Wi-Fi使用したいよ!」と言えば、接続に必要なパスワードなどを受け取る事ができます。あとはそれを入力すればOKです。
・タイ
アジア圏ではかなり普及している方ですが、セキュリティ面に不安があります。セキュリティが甘いものを使用する際には、自己責任という事になります。
大型ショッピングセンターやカフェで普通にFREE Wi-Fiが利用できます。「Free Public WiFi」という公共Free Wi-Fiを国が推進している影響です。
タイにはスターバックスやマクドナルドが多くあります。
個人で展開しているお店でも「Free WiFi」というシールを貼っている場合が多いですし、それを売りにしている事もあるのでネットに困る事はほとんどありません。
アメリカのWi-Fi事情
アメリカは環境としては最高です。速度的には日本に劣ると思いますが、スポット数の多さでは圧倒的です。
ホテルで接続できるのは当たり前(有料の場所もあり)で、公園などでも接続できる場所が多くあります。何より強いのが飲食店です。基本的に飲食店であれば無料Wi-Fiが利用できると思ってもいいと思います。
アフリカ圏のWi-Fi事情
僕が気になったのは、アフリカ圏のWi-Fi事情です。アフリカを馬鹿にしているわけではないのですが、ネット環境が整備されているイメージがありませんでした。
実際は、アフリカと言っても都会はカフェなどもあり、無料Wi-Fiも多いようです。砂漠の近くのカフェにも無料Wi-Fiが整備されているのだそう(笑)。
アフリカでもFree Wi-Fiは整備されている、というか日本が色々と遅れているような気がします。残念なことに。。
ヨーロッパ圏のWi-Fi事情
ヨーロッパもFree Wi-Fiが普及しているので困る事は全くありません。ホテルやカフェはもちろんですが、電車や観光名所でも当たり前のように利用することができます。
調べていく内に、日本って大丈夫か?という気になります。。
海外のネット速度
海外でのネット環境は整備されているのでそこまで心配はいりませんが、問題なのは速度です。「Wi-Fiが使えるからラッキー」なんて思っていたら、速度激遅でイライラするなんてこともあるかもしれません。
速度は一概にこうとは言えませんが、やはり日本は世界に比べて速いです。日本の速度に慣れてしまっているので、海外の無料Wi-Fiを利用すると余計にイライラするかもしれません。
ただ、飲食店などでも利用している人が多ければその分速度も遅くなるでしょうし、利用できるだけでもありがたいと思えばいいのではないかなと思います。画像の読み込みやアップロードは場所によって遅くなることがありますが、他はそこまで問題にはなりません。
海外のセキュリティに対する考え方
FREE Wi-Fiはみんなが利用するものである反面、その分危険も伴います。だからといって利用しないというわけにはいかないと思うので、そこは各々の責任ということになります。
最近多いのはクレジットカードの番号が盗まれたりするケースが多いようですが、正直洒落にならないですよね。日本と比べるとセキュリティに対する意識が低い国も多いので、情報を収集して自分の身を守るようにしましょう!
野良Wi-Fi
野良Wi-Fiとは、セキュリティロックのかかっていない、言わば自由に接続できるWi-Fiの事を指します。情報を窃取するために意図的にロックをかけず接続できるようにしている場合もあるので注意してください。
海外ではWi-Fiスポットが日本よりも多い傾向にありますが、セキュリティ面は少し心配ですね。
まとめ
「海外のネット環境って大丈夫か」と思っていましたが、なんと日本がインフラという面では遅れているようです。
キャリアというものが根付いているのと、セキュリティに重きを置いているからだと思いますが、FREE Wi-Fiをもう少し増やさないと海外の人は不満に思うでしょうね。
海外に行くときはインフラ面の心配はしなくてもよさそうですが、セキュリティ面が心配です。そこは各々の自己責任ということになりますが、うまく付き合っていけるように創意工夫が必要ですね。