海賊といえば『ONE PIECE』というほど、『ONE PIECE』のイメージが定着していますよね。
現実世界にも海賊と呼ばれる存在はいますが、実際の海賊はどんな感じだったのでしょうか。
今回は、海賊とは何かという所から、普段の海賊の基本的な部分を追ってみたいと思います。
海賊とは
海賊とは、武力を用いて他の船から物を奪う組織です。
攻撃対象は、船はもちろんですが、沿岸も含まれます。
一般的な海賊とは、武力を行使し船や沿岸に対して攻撃を行なう組織の事を指します。
攻撃を行なう理由としては、金品などを奪うためですが、金銭を貰う事で武力行使を行なう集団を取り締まる側に回る事もあります。
海賊というものは海に出る賊だと思われていますが、陸上での武装勢力に対して海賊と呼ぶ事もあるので定義自体は広いです。
元々海賊ではなかった組織が、他の組織とのいざこざから海賊という存在に変わる事もあるようです。
海賊の規則
海賊船の中には規則があり、例えば服装の規定やタバコ禁止があります。
また、女人禁制というのもあります。
そういえば海賊は男性のイメージがありますよね。
この規則を破るとどうなるのかと言うと、陸に置いていかれたりします。。
また、海賊が出発する際に決める事があります。
具体的には、誰も裏切らない事を誓う事、利益を分配する際の比率などです。
海賊が仲間内でもめごとをした場合、決着させるには色々とやり方があります。
最初に血を流したら終わりや、単純に処刑するなどです。
残酷なのは無人島に置いていかれるなどです。
良く板の上に立たされて海に落とされるシーンなどを映画なんかで見たりしますが、一般的にはないそうです。
戦闘において権限を持っているのはもちろん船長で、戦闘に関する全権限を持っているとされています。
つまりは、戦闘における決まりは船長が決めるという事になります。
海賊船
海賊たちは、乗船者のリストや航行計画を公表しないのが普通でした。
また、船の沈没により生き延びた乗船者も証言を残さないので、沈没船が海賊船だと特定される事はほとんどないそうです。
特定できないだけで見たら分かるような気がするんですが。。
海賊のファッション
海賊にも、陸上タイプと海上タイプの2タイプいるというのは先ほど見ました。
陸上タイプはかつらを着用しています。
また、派手な服を着て宝飾品を身にまとっていたとされています。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出てくるジョニー・デップみたいな感じだと思います。
海上タイプは戦闘に備えて、分厚い服(プールポワン)を着用している時もありましたが、普段はラフな恰好だったそうですよ。
歴史的に見た海賊
日本では、戦国時代にも海賊を取り締まり、政権の統治力を示した過去があります。
世界的にも、海賊をいかに取り締まれるかというのは、その国もしくは政権にどれほどの統治力があるかを示す指標にもなります。
海賊が最も栄えた時代は、1660~1730年代です。
この時代には海賊が利用できる港もあったくらいです。
当時最強だった国はスペインですが、そのスペインが当時最強だったのはメキシコなどにある大銀山を所有していたからです。
ただし、あの時代ですから当然それをよく思わない国がいました。フランスやイギリスなどですね。
そこで、海賊を利用してスペイン船を襲撃させ、スペイン船から金品を奪い、それを売って金にしていたと言われています。
海賊は確かに悪いものではあるのですが、政治も絡んでいるという事ですね。
カリブ海の黄金時代
17世紀後期~18世紀初期はカリブ海の黄金時代と呼ばれています。
海賊が栄えるという事は、その地域を治めている国家の権力が弱まっている事を意味しています。
なので、当時のスペイン領アメリカといえば、スペインの権力が弱くなっている事から、海賊が栄えていったとされています。
当時カリブ海周辺を支配していたヨーロッパの政治状況が影響しているという事ですね。
現代の海賊
現代の海賊は、昔に比べてハイテク機器を使用するケースが多くなっています。
また、襲撃対象の船が自動操船を取り入れているため乗組員が少なく、海賊側からすれば非常に襲撃しやすくなっています。
国際としての海賊
まず、海賊行為自体は国際的に認められていません。
海賊行為自体は国際犯罪という位置づけになります。
海賊が仮に現れてその海賊を捕まえた場合、その処罰は捕まえた国家に委ねられます。
1990年代から、アジア周辺で海賊発生件数が増えています。
日本としては、海上保安庁をメインに海賊を取り締まるための警察組織の創設を目指しています。
海賊を取り締まるための軍隊ではなく、警察組織を創設しようとしているのには理由があります。
軍隊の場合、日本では軍隊への装備品提供ができないとされているからです。
また、警察組織の方が他国との連携がとりやすいというメリットもあります。
奴隷海賊
奴隷自体はアフリカから船旅によって各場所に送り込まれていました。
その中には子供も含まれており、劣悪な環境の中、船旅を強いられていたそうです。
約12週間も立つのがやっとな環境にいたのだとか。考えるだけで恐ろしいですね。
その奴隷にとって海賊というのは自由の象徴でした。
それも当然で、海賊になれば奴隷という最悪な状況からは抜け出せますからね。
17~18世紀は海賊の最盛期で、この時期に奴隷から海賊になる人が多くなりました。
海賊になった結果、船長になった人もいるようで、その中では奴隷とは違い、それなりの権力を得る事もできたという事になります。
海賊に関する情報を知るには
日本の場合ですが、海賊に関する情報は、海上保安庁が出す「航行警報」というもので知る事ができます。
航行警報とは、緊急に周知しなくてはならない警報の事で、海賊に関する情報の他に、軍事演習に関する情報や、遭難情報に関する情報も知る事ができます。
まとめ
今回は世界の海賊事情を調べてみましたが、現在では海賊という存在は少ないですが、少なからずいるようですね。
基本的には悪事を働く組織の事なので、警戒するに越した事はないと思います。
ただ、僕のような庶民にとっては馴染みがなさ過ぎますね。
馴染みがあるのは『ONE PIECE』位ですかね。。