スキュタレー暗号を実践するにあたり、必要なものが「筒」です。
家によさげな筒がなかったんですが、うんこしている時に気付いちゃいました。
「そうだ、トイレットペーパーの芯を使えばよくね?」。
てことで、トイレットペーパーの芯でスキュタレー暗号を作成してみました。
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スキュタレー暗号とは
スキュタレー暗号とは、スキュタレーと呼ばれる器具に羊皮紙などを巻き付けることで暗号文を解読する、いわゆる古典暗号になります。
訳の分からない文字列でも特定の筒に巻き付けることで文章が浮かび上がるイメージですね。
筒状のものであれば何でもよいので、スキュタレーという器具を使わなければならないわけではないです。
スキュタレー暗号を実際にやってみる(簡易版)
用意するもの
トイレットペーパーの芯。
白い紙1枚。
まずはさっきの紙を縦に切る
紙をトイレットペーパーの芯に巻き付けてみる
ちょっと短いので面白みに欠けますね。
紙を糊でくっつけて長くしてみます。
紙を糊でくっつけて長くする
伝えたい文言を記載する
今回は「TOILET」という文言を相手に伝えることにします。
ので、紙を巻き付けて適当なところに横並びで「TOILET」と書きます。
余白は適当な文字で埋めます。
余白は適当な文字で埋める
余白を適当な文字で埋めるとこうなる。
向きを変えてみると、、
当然ですが、「TOILET」という文字が見えますね。
この紙を見ただけでは何の文字列か分からないですが、筒に巻き付けることで文字が浮かんでくるわけですね。
スキュタレー暗号の解読方法
スキュタレー暗号は筒に巻き付けるので、「1周の文字数(周期)がいくらなのか」が分かれば解読することができます。
スキュタレー暗号の1周の文字数
例えば、以下のような暗号文があるとします。
暗号文 | AAMSMTFSCAIYTTOCGSEOMAMCRRELBE |
---|
上記の暗号文は30文字のため、30の約数である「2,3,5,6,10,15」が1周の文字数の候補と考えられます。
また、「2,3」だと筒が小さすぎるし、「10,15」だと暗号文に対し筒が大きすぎると推測できます。
つまり、「5,6」が1周の文字数の可能性が高いので、あとは「5,6」文字で分割して解読します。
※以降は1周の文字数が6と分かっている前提で進めていきます。
スキュタレー暗号を解読してみる
1周の文字数が6なので、6文字ずつで分割します。
「AAMSMT FSCAIY TTOCGS EOMAMC RRELBE」
暗号文は基本的に大文字になっているので一旦小文字にします。
「aamsmt fscaiy ttocgs eomamc rrelbe」
スキュタレー暗号は分割された文字列の先頭1文字ずつを抽出します。
「afterastormcomesacalmigmbtysce」
ここから、空白を入れたり冗字を取り除くとこうなる。
「after a storm comes a clam(雨降って地固まる)」
スキュタレー暗号の問題点
スキュタレー暗号は以下の問題点があります。
- 手動で解読できる
- 平文の1文字目と暗号文の1文字目が同じになる。
おすすめ書籍
この本、スーパー分かりやすくて超好き。
まとめ
スキュタレー暗号はシーザー暗号と同じく古典暗号なので、簡単に解読できます。
ただ、簡単なので遊んだりするのには最適。
トイレットペーパーの芯って意外と使えるんだよな~。
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