前回は、MavenによるSpringプロジェクト作成方法を解説しました。
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さて今回は、Mavenと並ぶビルドツールであるGradleでのSpringプロジェクト作成方法を解説しようと思います。
Gradleによる開発は?
Springと言えばMavenというほど、二つは密接な関係にあります。
そもそも「STSのSpringレガシープロジェクトがMavenのみに対応している」ためなのですが、Gradleは使えないのかと言うとそんなことはありません。
Gradleは「STSでSpringレガシープロジェクトを使う」という場合には利用できませんが、Spring Bootによる開発や、Gradleをコマンドベースで使う分には問題なく利用できます。
Gradleプロジェクトを作る
まず、任意の場所にフォルダを作成します。
今回は「MyGradleApp」としました。
作成したら、フォルダ内に移動しコマンドプロンプトを起動します。
Gradleの初期化を行います。「gradle init」と入力しEnterを押します。
gradle関連のファイル・フォルダが作成されます。
このファイルを編集してビルドの内容を記述し、プログラムのソースコードなどを作成していきます。
ソースコードを用意する
次にソースコードを作成していきますが、これはMavenで作成したプロジェクトに存在する「src」フォルダを拝借します。
というのもGradleで用意するプログラムは、Mavenの「src」フォルダと全く同じなのです。
Mavenで作成した「src」フォルダを「MyGradleApp」フォルダ内にコピーします。
build.gradleの編集
では、ビルドファイルを編集しましょう。
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/* * This file was generated by the Gradle 'init' task. * * This is a general purpose Gradle build. * Learn how to create Gradle builds at https://guides.gradle.org/creating-new-gradle-builds/ */ apply plugin: 'java' //リポジトリ設定 repositories { jcenter() //標準設定 } /* * パッケージの設定 * ※testCompileはテスト時に使用する */ dependencies { compile 'org.springframework:spring-context:5.0.0.RELEASE' compile 'org.slf4j:slf4j-api:1.7.25' testCompile 'junit:junit:4.12' } //タスク設定 task run(type: JavaExec) { main = 'jp.tuyano.spring.sample1.App' classpath = sourceSets.main.runtimeClasspath } |
「build.gradle」をテキストエディタで開き、上記のように編集します。
プログラムのビルドと実行
では、Gradleのビルドと実行を行います。
「gradle build」を入力しEnterを押します。
次に、「gradle run」と入力しタスクを実行すると、Appクラスが実行されます。
「Hello World!」と表示されましたね!
まとめ
今回は、Gradleを利用してSpringプロジェクトを作成する方法を解説しました。
前回はMavenを利用したので、これで「Maven」「Gradle」の二つを理解できたことになります。
これから先はSpringについて深く掘り下げていこうと思います!
ではまた!
おすすめ本
僕がSpringの勉強をする際に購入した本になります。
この本があれば、Springの基礎は理解できるのでおすすめですよ!