Javaのフレームワークとして人気のあるSpring。
今回はこのSpringプロジェクトをMavenで作成する方法を解説します!
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Springプロジェクトの作成方法
Springプロジェクトの作成方法は2種類あります。
1つは「Mavenの利用」です。そして、2つ目が「STSの利用」です。
※STSとは、「Spring Tool Suite」の略です。
今回は「Mavenの利用」におけるSpringプロジェクト作成方法を解説していきます。
※STSは内部でMavenを利用しています。ですので、Mavenを理解することは非常に大切なことです。
Mavenでプロジェクトを作成する
Mavenでプロジェクトを作成する際に重要なことは、「ファイルの配置場所」です。
Mavenでは、「決められたディレクトリ構成に従って必要なファイル類を配置する」ということが何より大切です。が、そこはMavenがよろしくやってくれるので意識するだけでOKです。
ディレクトリ構成を作成する
まずは、Mavenに従ったディレクトリ構成を作成していきましょう。
※Mavenはインストールされていることを前提としています。
プロジェクトを作成する場所(任意)を決め、コマンドプロンプトを開きます。
「mvn archetype:generate」と入力します。
※Mavenのコマンドは「mvn」です。
しばらくすると、「フィルターを指定しなさい」と言われますが、特に今回は指定しないのでそのままEnterを押します。
次にMavenのバージョンですが、標準で最新バージョンが設定されるのでそのままEnterを押します。
グループIDの指定です。これは、「作成するプログラムを配置するパッケージ」を指定します。
今回は、「jp.tuyano.spring.sample1」と入力します。
アーティファクトIDの指定です。これは、「プロジェクトの名前」を指定します。
今回は、「MySampleApp1」と入力します。
バージョン名の指定です。デフォルトで「1.0-SNAPSHOT」が設定されているのでそのままEnterを押します。
パッケージの指定です。これは、グループIDに指定したパッケージ名がデフォルトで設定されているのでそのままEnterを押します。
内容を確認して、そのままEnterを押します。
※間違いがある場合は「N」と入力しEnterを押します。
「BUILD SUCCESS」と表示されていれば成功です。
プロジェクトが作成されています。
Mavenによるビルドと実行
プロジェクトの作成が完了したので、次はMavenによるビルドと実行を行います。
作成したプロジェクトに移動し、「mvn install」と入力、Enterを押します。
これは、プロジェクトをパッケージ化し、ローカルリポジトリにインストールする命令です。
これで、プロジェクトをビルドし、必要なライブラリをダウンロードして、プロジェクトを指定のパッケージファイルにまとめてくれます。
先ほどのコマンドが終了すると、上記のように「target」フォルダが作成されます。
ここに作成されている「MySampleApp1-1.0-SNAPSHOT.jar」が、ビルドして生成されたプロジェクトのパッケージファイルです。
プロジェクトの実行
では、jarファイルを使ってプロジェクトのプログラムを実行してみます。
targetフォルダに移動し、「java -classpath .;MySampleApp1-1.0-SNAPSHOT.jar jp.tuyano.spring.sample1.App」と入力、Enterを押します。
※「App.java」はプロジェクトを生成した際に自動的に作られるjavaファイルです。
「Hello World!」と表示されればOKです。
まとめ
今回は、SpringプロジェクトをMavenで作成する方法を解説しました。
SpringとMavenは密接な関係にあるので、これを機にどちらも深く理解していきましょう!
ではまた!
PS.
今回僕は初めてMavenを触りました。
Springの勉強をしたかっただけなのですが、ついでにMavenも理解できたので僕としてはラッキーでした。
おすすめ本
僕がSpringの勉強をする際に購入した本になります。
この本があれば、Springの基礎は理解できるのでおすすめですよ!
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