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愛の告白をしたくて!男二人で北海道の旭川を無計画観光!

愛の告白をしたくて!男二人で北海道の旭川を無計画観光!
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とてもやるせない旅への誘い

とてもやるせない旅への誘い

「……Nさん、僕の旅行について来てもらえませんか?」

以前からインターネットのゲーム愛好家同士で仲良くさせてもらっていたGさんという男性から、チャット上で突然そんな誘いを受けました。

「僕は日程が合えば構いませんけど、何でまた突然?」

「実はちょっと、北海道に用事があって……」

「それは、僕が一緒の方が良いような用事?」

「うーん、そういう訳でも無いんですけど……」

彼の返答はどうにもはっきりしません。焦れた僕がGさんを問いただしてみて、ようやくどういうことか解りました。

僕とGさんの共通のゲーム友達に、Uさんという女性がいたのですが、彼女とGさん、僕は同い年なのもあって意気投合し、時間が合えば一緒にネットゲームで遊ぶ、特に仲の良い友人でした。

Gさんと僕は、同じ関東圏に住んでいたのもあって、機会があれば一緒に酒を飲みに行くこともありましたが、Uさんは北海道在住なのもあって、ネットゲームでは言葉を交わしても、実際に会ったことはありません。

北海道在住。ここでピンと来た訳です。もしかして、GさんはUさんに会いに行くのでは?

問い詰めてみると、Gさんはついに白状しました。

「……実は、Uさんのことが好きになってしまって……」

何とか彼女と会う約束を取り付けたものの、一人で会うのは正直怖い、上手く話せるか緊張する……。そんな次第で、クッション役として僕に来て欲しい、ということだったのです。

……いや、告白したいなら一人で行きなさいよ……と思いつつも、しばらくは僕も固辞し続けていたのですが、ある一言につい、行ってもいいかなと気持ちが動いてしまい……。

「飛行機代と宿泊費、こっちで全額持ちますから!」

人間というのはどうして、タダというものに弱いのでしょうか。結局、彼の懇願に根負けして、二人で彼女が暮らす旭川へ行くことに。

「ちなみに何泊の予定ですか? 何だったら有休取りますけど」

「僕と彼女の都合もあって……」

その後の発言に、耳を疑いました。

――再来週の土曜日と日曜日の、二日間のみです。

……とんでもない強行軍じゃないかッ!

こうして男二人の奇妙な旅が始まることになりました。

 

 

そこに、貴女はいますか?

そこに、貴女はいますか?

当日の朝、羽田空港内の指定された場所で待っていると、予定の時間よりも早く、Gさんがやってきました。

すっきりと刈り込んだ坊主頭にミリタリールック。ロマンティックな格好かと言われるとちょっと微妙なラインですが、なかなかビシッと決まっていましたので、彼なりに気合を入れた結果なのかもしれないなと思いました。

しかし、何だか彼の様子が変です。どことなく申し訳なさそうな、オドオドした様子に見えました。

「あの、Nさん、すみません。実はその……」

案の定、彼から驚きの事実が告げられました。何と、肝心のUさんが、急な出張で旭川にいないというのです。それを知ったのは前日の夜だったとか。

「え? 何で? 何で? 事前に行くって言った訳でしょ?」

「はい。でも、どうしても外せない仕事らしくて……」

ということはつまり。GさんがUさんに告白するという計画は全て白紙。その上で今回、僕とGさんの男二人旅ということに。

……僕は何でこの旅行に参加したんだっけ。

とは思いつつも、既にチケットは購入済み、宿泊先のホテルも予約済みという状況で、キャンセルするのも勿体無いか……ということに。

いきなり出鼻を挫かれる格好となりましたが、旅行にトラブルは付き物……と、無理矢理自分を納得させました。でも釈然としないッ!

 

 

僕らはどこへでも行けるんだ!

僕らはどこへでも行けるんだ!

僕らが旭川空港に降り立ったのは、大体昼過ぎくらいでした。北海道を訪れるのは初めてのことだったので、想定外の事態はあったものの、内心ワクワクしていたことは事実です。

お土産屋さんを覗くと、大量に並ぶ「北海道限定」のお菓子!

僕は今、間違いなく北海道にいるんだ……!

……と、そんな所で実感するのもどうだという話なのですが。

6月の半ばではありましたが、空港の外の空気はカラッとしており、関東よりもスッキリと爽やかな気候。空気にも仄かに草の香りが混じり、それだけで満たされた気分になります。案外、来て良かったかも?

空港からバスに乗り、予約しているホテルの最寄り駅まで、まずは移動。流れていく景色は、のどかな農業地帯が中心で、関東の比較的ゴミゴミした地域に生まれた僕にとっては新鮮で、不思議な爽快感や幸福感を覚えました。

自然と共生している生活って、やっぱり素敵だなぁ……。憧れはあるものの、なかなかその中に飛び込むには勇気が要ります。
旅でこういう経験をするのも、大事なことなのかも。

ホテルに到着し、チェックインをすませ、ひとまず部屋に荷物を置きに行くことに。部屋は決して広いとは言えないものの、
思ったよりもベッドは大きめで、リラックスできる空間でした。

旅の出だしとしては悪くない! 悪くないですよ!?

……と、ちょっとした満足感に浸っていると、Gさんがおもむろに言いました。

「Nさん、これからどうしましょう……」

そうです。よく考えたら、僕たちにはもう目的がありません。本来会うはずだったUさんは、既に出張で九州にいるとのこと。殆ど日本国内の反対側じゃないかとツッコミを入れたくもなります。

彼女に会うことをメインイベントに据えていたため、旅行の計画なんて全く立てていません。さて、どうしたものかと悩む男二人。どことなく哀愁が漂います。

 

 

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旭山動物園へ行こう!

旭山動物園へ行こう!

ふと僕の頭に、あるアイディアが浮かびました。僕は動物園や水族館などを見て回るのが好きなのですが、よくよく考えると、旭川にはあの超有名動物園があります。

そう、「旭山動物園」!

経営難だった動物園を立て直すために、「動物達の野生での行動が再現され、お客さんが見られるようにしよう!」というコンセプトを掲げ、試行錯誤を繰り返した結果、日本でもトップクラスの人気動物園になったという、素敵な場所です。

前から一度、遊びに行ってみたいなと思っていたのを、そのタイミングでふっと思い出しました。男二人で行く場所かというと若干微妙かもしれませんが、折角の旅だし、どうだろうと提案すると、Gさんも乗り気な様子。

早速タクシーを呼び、旭山動物園へ!

するとワクワクしながら到着を待つ車中、運転手さんが衝撃の一言。

「お兄さんたち、動物園もうすぐ閉園の時間だけど、良いの?」

……えっ。

どうやら旭山動物園の閉園時間は思っていたよりも早く、行ったとしても、2~3時間くらいしか滞在できないだろうとのこと。一瞬迷いましたが、もはや他に行く先も思いつかない僕たちは、「構いません!」とムキになって答えました。

結論として、旭山動物園へ行ったのは大正解でした。

確かに滞在できる時間が短かったのは事実ですが、有名なアザラシがパイプを通過していく様子、空飛ぶペンギンや、ロープを渡っていくオランウータンなど、普段見ることのできない動物の生態を間近にすると、やはり「おぉっ!」という不思議な感動がありました。

ホッキョクグマのダイブとカピバラは、時間が足りず断念しましたが、それでも、なかなかの満足感です。

帰り際、動物園の前に一台のバスが停まり、中から車椅子に乗った人や、介助されながら歩く人などが多数降りてきました。

おや? と思い、近くにいた職員の方に話を聞いてみると、閉園時間後、近くの障害者支援施設で暮らす人たちに動物園を楽しんでもらうという試みを、定期的にしているとのこと。

僕が行きつけの居酒屋さんの店長さんが以前、「何かをやる時、どれだけ地域に貢献できるかが大事なんだ」そんな風に言っていたのを思い出しました。素晴らしい試み。

そんな風に職員の方と色々話をしている時、少し離れた場所で、ブザー音のようなものが。ふっとそちらに目をやると、ドアを閉めて発車するバス。

「……あっ! あのバス逃すと、もうバス無いかもしれませんよ!」

……えっ?

職員の方に促され、大急ぎで後を追うものの、当然間に合わず……。呆然と去りゆくバスを、眺めている男二人でありました。

 

 

我々は前進するのだ

我々は前進するのだ

結局、帰りのバスには乗り遅れてしまい、しばらく待ってもタクシーが一台も来ないという状態に。電話でタクシーを呼ぶという手段もあったはずなのですが、その頃にはもう僕らは半ば捨て鉢になっていました。

「よし、こうなったら北海道の大地を堪能しようじゃないか!」

「良いですね! 歩くの大好き!」

僕らは旭山動物園の入口から、ホテルのある市街地までの距離を、特に意味がある訳でもないのに、徒歩で向かうことにしました。

……友人の告白についてくるというだけでも妙な話だし、一泊二日の強行軍で北海道に来るのも大分乱暴なのに、この上、明らかに脚に疲労が蓄積するような長距離散歩って……。

そんな考えも、もちろんちらりと頭を過ぎりましたが、男の子というものは、どうにも意地を張ってしまう生き物です。一度歩き出して、「やっぱりやめた」では収まりがつかないと、ムキになったまま、肩で風を切って歩いていきます。

ですが、少し歩いただけで、僕らの選択がそれほど悪いものではなかったと気付かされました。道路脇に広がる畑や牧草地帯の緑はとても美しく、その先は遠く、遠く、どこまでも視界が抜けていきます。

遠くの名も知らぬ山々は、ガスに曇った都会よりも遥かにクリアに見え、実に立体的に、圧倒的な迫力を持って僕らの眼前にそびえ立っていました。自然の美しさが取り沙汰されることの多い北海道ですが、それは真実なのだと、肌で感じたような心持でした。

本州よりも日が暮れるのは遅く、日が沈みかけた頃も、夕焼け空はオレンジと紫のグラデーションがはっと息を飲むほど美しかったのを覚えています。

ゆっくりと、自分達の知らない景色を満喫する。こういう旅もあるんだな……と、そんな事を思いながら、心地よく疲れた脚と共にホテルに辿り着きました。

 

 

無計画旅行もまた良し?

無計画旅行もまた良し?

結局、翌日にはそそくさとお土産を買って、昼の便で帰途に着くという、あっという間の旅行だったのですが……。この旅を終えて思った事のひとつは実にシンプルで、「計画性って大事だよね!」という当たり前の事実です。

事前の段取り、どこへ行くかという目算、時間の把握、そういったしっかりとしたプランがあるからこそ、限られた旅行の時間を有効に活用し、楽しめることも増える訳です。

この旅では、あまりに無計画だった上、予想外のことや、行き当たりばったりの行動が多過ぎました。

……とはいえ。

では、今回の旅が悪いものだったのかと考えると、そうでもありません。

普通の旅行では知りえないことを知り、殆どの人がやらないであろうことをやってみる。そんな行き当たりばったりの旅にも、それはそれで魅力があります。

結果的に僕たちは、旭山動物園の地域貢献の実体を知り、北海道の素敵な景色を堪能することができました。たまにはこういう旅も楽しいな。そんなことを思いながら、旅行後、Gさんにお礼を述べました。

……ちなみにあの後、Uさんとはどうなったのかを聞いてみましたが、結局、何も進展は無いままだそうです。もしかしたら近日中にもう一度、「Nさん、付いて来てください!」とお声がかかるかもしれません。

告白ぐらい、独りでやれよ!

でもきっと、飛行機のチケットと旅費をちらつかせてきたら、僕はあっさりついて行ってしまうのだと思います。

人間の心って、弱いですね!

素敵な旅で心を養わなきゃ!

そんな言い訳でした。

 

 

 

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