社会主義国キューバ。
当たり前ですが、日本は資本主義のため、キューバの人々とは価値観の異なる部分があります。
今回は、そんなキューバのマイナスな面に着目してご紹介したいと思います。
社会主義ゆえの勤務態度
ホセ・マルティ空港に降り立って、ハバナへのはやる気持ちを抑えながら、まず旅行客がすることは換金だと思います。
わくわくしながら換金所へ。
しかし、蒸し暑い外でだいぶ待たされます。
周りに1人だけやる気の無い警備員。
その警備員に合図され、やっと中へ入ることが出来ます。
そこで待っているのはこれまたやる気の無い、見た目の派手な女性スタッフでした。
私を一瞥するなり笑顔も何も無く、嫌々札束をゆっくり数えながら無言で仕事する彼女。
だいぶダメな人に当たってしまったとその時は思いましたが、それは街中のホテルでも一緒でした。
帰りの空港の換金所はなおさら仕事が遅く、今EURが無いから他の通貨にしてくれと言ってきたり。
私は不思議に思い、旅先で出会った日本人カップルに聞いてみると、「キューバで空港やホテルは国営のものだから、公務員扱いになる。つまりいい加減に仕事しても、一定のお金は入ってくる。」ということでした。
社会主義の裏側がかいま見えた瞬間でした。
物資・電力が慢性的に足りていない
ある日歯ブラシを買いに街に繰り出しました。
宿のハウスキーパーさんに話を聞くと、隣に薬局があるらしいので行ってみました。
ところが外から見ると中は電気がついていないようで真っ暗です。
休業日がドアに書いてあるので見てみると、その日は営業中のはずでした。
恐る恐る入ってみると、店員がふたり暗闇で突っ立っていました。
一瞬やばいところへ来てしまったと引き返そうかと思いましたが、ショーケースの中にはトイレットペーパーやビスケット、筆記用具が1つあるいは2つずつ並んでいました。
しかし、薬局なのに歯ブラシがありませんでした。
仕方なくメイン通りにある同じようなお店に入ると、やっと歯ブラシを見つけました。
ただ子ども用で1本500円もしました。
結局それを買わざるを得ず、後日HIS支店の方にこの話をすると、キューバは服も食べ物も(お米や肉など、主食になるもの)配給制なので、基本的に物が足りていない。
国民はあるもので代用していると聞きました。
街中を見渡すと、確かに同じようなシャツとミニスカートで闊歩している女性をよく見かけました。
おそらくあれらは配給でもらった服なのだと思います。
民泊サイトと家主の嘘
キューバのホテルは全て国営なので、1泊何万円もします。
そのため、一般家庭にステイさせて頂く民泊サイト「Casa Particular」で渡航前に予約を入れました。
スペイン語が話せないので、英語が通じるところ、町の中心部から徒歩圏内と絞っていき、キューバ人が経営する英語OKな宿を見つけました。
到着初日、ハウスキーパーさんが出迎えてくれたのですが、彼女は全く英語が話せませんでした。
他に英語を話せる人がいないか片言のスペイン語で確認しましたが、誰も話せないとのこと。
サイトに書いてあったことは嘘だったのかと愕然としました。
結構サイト上にはENGLISH OKの記載がある宿が多いですが、あまり信用せず、スペイン語をある程度身に着けていくほうが賢明だと学びました。
宿代をケチらずホテルに泊まっていればこんな事には巻き込まれないと思いますが、スペイン語が堪能な方は問題ないかと思います。
日本人がオーナーの宿も少ないですが、そこはきちんと意思疎通ができたので不安な方はそちらをオススメします。
アジア人差別?それとも暇なだけ?
ガイドブックにも「治安はそこまで良くない」、「歩いていると話しかけられることが多い」とあったのですが、実際かなりの人に声を掛けられました。
それもほとんどが「おい中国人」というもの。
彼らにはアジア人はみんな同じ顔に見えるようです。
なお、中米でもアジア人は下に見られるようで、無視するとFUCKと言われたりしました。
これにはさずがにショックでした。
最初はいちいち反応してあげていましたが、慣れてくるとさっさと無視して歩けるようになりました。
ただわずかですが好意的な人もいて、家の中から「Hey, China」と言われたので日本人だ!とスペイン語で言い返すと、「おお、日本人か。コンニチワ!」と挨拶してくれることもありました。
声を掛けてくれる人は、玄関先で暇そうにしている男たち、道端で話しこんでいるおばさん達が大半です。
若いキューバ人はあまり観光客に興味がないようです。
暑いし、仕事もないわで暇なのでからかわれただけなので、もし言われてもあまり気にしなくて良さそうです。
辛すぎるインターネット環境
キューバにはFREE WIFIが全くと言っていいほどありません。
首都ハバナにひとつだけ公園内にHOT SPOTがありますが、宿から遠いですし、人が多いので高価なiPhoneをそこで取り出す気に慣れませんでした。
ですので地元民と同じように、お店でカードを買い、そこに書かれている番号からアクセスして使っていました。
ただこのカード、とにかく買うまでが大変で、お店も携帯電話ショップ・ホテルでしか買えません。
ショップで買うと炎天下の中、長時間の待ち時間に耐えないといけません。
「ホテルで買うと2倍する」、「アクセスできる時間が限られている」等々悩ましい問題もあります。
しかし、そうやってみんな涙ぐましい努力をしてyoutubeを見たり最新の情報を取り入れていました。
ハリケーンがよく通る国なので、町中が浸水した日は数日間ネットが通じなかったそうです。
まとめ
今回はあえてキューバのマイナスな面をお話ししましたが全て事実で、いい意味でもカルチャーショックを受けた貴重な体験でした。
不便なところもありますが、キューバンサンドイッチや新鮮なフルーツ、美しいカリブ海は本当に最高です。
スペイン語さえできれば、より楽しめる国だと思いますよ。
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