アフリカのイメージを覆す国「ルワンダ」
ルワンダはアフリカの東部、サファリで有名なケニアや、マサイ族で有名なタンザニアの隣にあります。
国自体はとても小さく、日本の四国の1.5倍ほどの大きさです。
日本ではあまり知られていませんが、ルワンダはアフリカのスイスと呼ばれている美しい国です。
アフリカというと、まだ裸の原住民がいて、とても暑くて、サバンナにライオンなどの野生動物がいて、緑がほとんどない、というイメージを私は抱いていました。
しかし、ルワンダはそんな「アフリカ」のイメージを100%覆してくれました。
国全体が標高約1500メートルのところにあり、赤道直下ですが年中平均気温は25度と過ごしやすく、緑がとても豊かな国です。
ルワンダは経済成長が目覚ましく、首都のキガリには高層ビルも並んでいます。
街にはゴミが全く落ちておらず、整然としたその様子はアフリカではなく、どこかヨーロッパの国にいるようでした。
ルワンダに入国時はビニール袋の持ち込みが禁止されており、スーパーでもビニール袋は使われておらず、紙袋が使われています。
コンベンションセンターという新しくできた国際会議場は、夜になるとルワンダの国旗の3色、青・黄色・緑に光輝いており、とても近代的な印象を与えられました。
ルワンダは悲しい歴史を持つ国
こんな美しい国ルワンダですが、実は悲しい過去があります。
メモリアルミュージアムというキガリにある記念館で、私も大虐殺の歴史を勉強してきました。
今から約20年前、1994年に国内で民族間の大量虐殺がありました。
日本でも当時ニュースでやっていたので、もしかしたらルワンダというと大量虐殺のイメージを持たれている方も多いかもしれません。
当時の大統領の飛行機が何者かに追撃され、大統領が亡くなったのをきっかけに、フツ族と呼ばれる人たちが、ツチ族とフツ族の穏健派を大量に殺害しました。
約100日間の間におよそ100万人が殺されたと言われています。
これは全国民の10~20%に値したそうです。
大量虐殺はルワンダの国中で起こり、全国民が巻き込まれたと言います。
それから20年経ち、今ではツチ族とフツ族が元のように共存しています。
こんな悲惨な虐殺があったなんて信じられないくらいに平和で、夜に女性が一人でも歩けるくらいに治安のいい国でした。
私は訪れる前に「ルワンダの涙」という当時の映画を見てから行きましたが、ルワンダに来て実際にミュージアムに行った方が、よりリアルに感じられました。
ルワンダに来た際は、ぜひ歴史も一緒に勉強されることをおすすめします。
首都キガリの見どころ
都会的な美しい首都キガリで私が行ったおすすめスポットは3つあります。
まず一つ目は、キミロンコマーケットです。キガリ市内で一番大きな市場で、野菜や肉などの食べ物だけでなく、ルワンダの伝統工芸品や生活雑貨、アクセサリーなど何でも揃います。
中でも一番楽しかったのが、オーダーメイドの服を作ることです。
マーケット内にはたくさんの布屋さんがあり、そこで生地を選んで、その場でテイラーさんにオーダーメイドの服を作ってもらえます。
カラフルなアフリカの布がとてもかわいくて、迷ってしまいますよ。
布代込みで、2000円弱で服を作ることができました!
二つ目におすすめなのが、Inema Arts Centerです。
おしゃれなアートギャラリーで、ルワンダ国内の画家さんの作品を買うことができます。
その場で買って、海外にも配送してくれるそうです。
カフェが併設されていて、静かで落ち着けます。
そして3つ目におすすめするのが、見晴らしのいいカフェです。
ルワンダはコーヒーの産地で、市内にはおしゃれなカフェがいくつもあります。
私はInzora Rooftop Cafeと図書館の屋上にあるShokola Cafeに行きましたが、どちらも眺めが最高でした。
美しい景色を見ながら、のんびりコーヒーを飲むといいですよ。
アカゲラ国立公園やキブ湖などの観光地
キガリ市内以外にもルワンダの見どころはたくさんあります。
まず一つ目におススメなのが、アカゲラ国立公園です。
ルワンダの東部、タンザニアとの国境付近にあるサファリです。
都会的な部分だけでなく、アフリカらしい一面を楽しむことができます。
サファリの主役と言われている、ライオン・ヒョウ・サイ・ゾウ・バッファローを見ることができます。
残念ながら私はライオンには出会えませんでした…。
日帰りでお手軽に楽しむことができますよ。
続いておススメなのが、フイエ・コーヒーマウンテンツアーです。
ルワンダはコーヒーの産地としても有名です。
最近では日本でもルワンダ産のコーヒーを見かけるようになりました。
フイエはルワンダの南部にあり、首都からバスで3時間ほどで行くことができます。
コーヒーを摘むところから加工するところまで、生産の様子を見学することができ、その場で美味しいコーヒーをいただくこともできますよ。
シーズンは3月~6月頃だそうです。
最後におすすめするのが、西部にあるキブ湖のビーチリゾートです。
ルワンダは内陸国ですが、コンゴとの国境にキブ湖という大きな湖の辺りがビーチリゾートのように観光地化されています。
湖のビーチでのんびり過ごして、少しリッチな気分を味わうことができます!
ルワンダの食事は日本人の口に合う!
ルワンダの食事は基本的に昼はビュッフェスタイルです。
一食100円~300円程度で食べられます。
ビュッフェの内容は、お米、ジャガイモ、フライドポテトなどの炭水化物と、サラダ、豆、ゆでた野菜、食用バナナ(甘くないです)、煮込んだお肉がメインです。
最後に全体にトマトペーストのスープをかけて食べます。
日本人の口に合う味付けが多く、とてもおいしいです。
また、フルーツもついていることが多いです。
パイナップルなどは日本よりも甘くておいしいですよ。
日本のビュッフェと違うのが、ルワンダのビュッフェは何度も取りに行くのではなく、一度しか取ってはいけない点です。
一回でなるべくたくさん取るようにしましょう。
ビュッフェ以外におすすめなのが、ルワンダの家庭料理ウブガリです。
キャッサバという芋の粉を練って作られたもので、とってもモチモチです。
トマトペーストのスープと合わせていただくとおいしいですよ!
夜はビュッフェではなく、バーがメインになります。
バーではルワンダビールと、ブロシェットというヤギや牛、豚、鳥などの肉の串焼きを楽しむことができます。
揚げた食用バナナ、イギトチと合わせて食べるのがおススメです。
注文してから時間がかかる場合が多いので、時間に余裕をもっていきましょう。
ルワンダは人と環境が素敵な国!
ルワンダに来て一番感じたのが、人と環境の良さです。
ルワンダは本当にアフリカだとは信じられないくらいに、静かできれいな国です。特に一番感動したのが、夜景です。
千の丘の国と言われているルワンダは、たくさんの丘からなっており、そこにたくさんの家が建っています。
夜になると向こう側の丘の夜景が見られて、とても美しいです。
町中が夜景スポットのようでした。
カップルでデートに訪れるのをおすすめしたいくらいです。
また、ルワンダの人はとても親切です。
ルワンダでの移動はバスがメインでしたが、バスの行き先や下りる場所は日本と違ってわ分かりにくいです。
それでも、周りのルワンダ人に聞いたらみんなが親切に教えてくれました。
また、バスの乗り場がわからなくて尋ねた時などは、一緒に歩いてついてきて教えてくれるくらい丁寧で親切な方が多かったです。
他のアフリカの国と比べて、比較的静かでおとなしいのも印象に残っています。
客引きなども、多少はありますがしつこくありません。
たった20年前に虐殺があったところなので、平和で静かに暮らしたい、といった意識が高いようです。
とても平和で安全な国なので、初めてアフリカ旅行に行く人にはぜひおすすめしたいです。
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