あなたは、関之尾の滝というスポットをご存知ですか?
意外と知られていないスポットですが、関之尾の甌穴群は国指定天然記念物でもあります。
ということで今回は、関之尾の滝と関之尾の甌穴群について解説していきます!
関之尾の滝と甌穴群とは
関之尾の滝とは、宮崎県都城市の関之尾町に位置する、日本の滝100選にも選ばれた名瀑です。
幅約40m、高さ約18mに及ぶダイナミックな大滝と、男滝、女滝の3つの滝から成っています。
滝の前方には吊り橋があり、水しぶきを上げている滝を間近に見ることができます!
また、夏季には大滝周辺がライトアップされ、幻想的な風景になります。
滝の上流には国の天然記念物に指定された、関之尾甌穴群(岩の穴が中の石と水流によって押し広げられ、くりぬかれたもの)が最大幅80m、長さ約600mに渡って広がっています。
周辺には、遊歩道が整備されており、ゆっくりとした時間を感じながらのびのびと伸びた木々の中を散歩することができます。
また、ケビンやバンガロー施設があり、家族や友人とのキャンプを楽しむこともできます。
施設内にはテニスコートがあり、テニスで汗を流している方々も見受けられます。
宮崎県と鹿児島県の県境の自然豊かな地域に位置しており、日常生活でたまったストレスを取り去ってくれるような癒しの空間です。
関之尾の滝に伝わる伝説「お雪さんの盃流し」
関之尾の滝にはこんな言い伝えが残っています。
今から約600年前、時の都城の当主、北郷資忠(ほんごうすけただ)公が家臣を引き連れ、この滝を見ながら月見の宴を行っていました。
煌々と照らす月明りと、甌穴の流れの揺らめきに一行は酔っていました。
この宴には、地元で一番の美女、18歳の通称お雪(おしず)が呼ばれ、殿様にお酌をしますが、緊張のあまりお酒をこぼしてしまいます。
これを苦にしたお雪は、宴のあと滝に身を投げてしまいます。
お雪の恋人であった経幸(つねゆき)は日夜悲嘆に暮れ、滝の上から声の限りにお雪の名前を呼び続け泣き悲しみ、槍の穂先で岩に思いを込めた一首の歌を刻み、どこかへ消えてしまったのです。
「書きおくも かたみとなれや 筆のあと またあうときの しるしとならん」。
この経幸の思いが通じ、毎年明月の夜になると朱塗りの盃が浮かんでくるのでした。
また、二人を偲び、恋人同士で男滝と女滝に酒を流すと必ず結ばれる、と言われています。
滝を見る前に滝の駅「関之尾」へ!
滝の入り口には滝の駅「関之尾」というお店があります。
道の駅のようなお店で、中に入ってみると地元のベーカリーの手作りパンや、定番のアイスクリーム、都城周辺のお土産などが置いてあります。
お昼の時間にはランチの営業もしており、地元の伝統食である「がね」(「かに」という意味で、サツマイモやニンジン、玉ねぎなどの具材を細かく切って揚げたかき揚げのようなもの)が食べられるようで、都城のおいしい食材を使ったランチが手頃な値段で食べられます。
滝の周辺には駐車場がいくつかあって、車は止めやすいのですが、この滝の駅の周辺の駐車場は、連休などの時期は埋まることが多いので、早く行くか時期をずらしていくのがおすすめです。
少し遠くの駐車場に止めて、散歩がてら寄るのもいいかもしれませんね。
迫力ある滝や不思議な流れの甌穴を見た後は、滝の駅関之尾に寄って、お土産を色々と見てみたり、地元の食材を使ったおいしいランチを食べてみるのもいいのではないでしょうか。
関之尾の滝と甌穴群へのアクセス
関之尾の滝と、関之尾の甌穴群へのアクセスをご紹介します。
JR日豊本線の西都城駅で降車します。
路線バスは出ていないので、タクシーなどで行くことになります。
駅前にレンタカーのお店もあるので、予約していくのもいいかもしれませんね。
道順としては、西都城駅のロータリーを出て右に曲がり、道なりに直進して高架下をくぐり、そのまま県道31号線を8kmほど進みます。
坂を上り下りして、庄内小学校の手前にある庄内交差点という交差点を左折し、道なりに県道31号線を進みます。
その後、関之尾入り口という、角に葬儀場のある交差点を左折し、県道107号線を道なりに進んで行くと、関之尾の滝の周辺の駐車場が出てきます。
そのまま進んで、次の角を左に曲がって県道106号線を進んで行くと、ケビンやバンガロー、テニスコートなどがある場所の入り口に出ることができます。
なかなかの田舎の道で、目印もないので、地図のアプリを使ったりするといいかもしれませんね。
インスタ映えもいけるか、関之尾の滝!
最近流行りの写真投稿アプリであるインスタグラムで、「映える」写真を撮るのもいいかもしれませんね。
天気がいい日に行けば、大滝の前にある吊り橋から大迫力の滝の姿を捉えることができます!
また、夏の時期には夜間のライトアップが行われるので、昼の姿とは違った幻想的な滝の姿を切り取ることができそうです。
上流にある甌穴群にはきれいな石橋が架かっているので、至近距離で甌穴の姿を見ることができます。
甌穴の不思議な水の流れを切り取るのも楽しいかもしれません。
また、秋には紅葉も楽しむことができます。
きれいに紅く色づいた木々をバックにポートレートを撮るなんていうのもいいのではないでしょうか。
滝周辺の遊歩道には色々な植物が自生しており、それらを観察しながら撮っていくのもいいかもしれません。
雨の日には、雨に濡れた草たちの良い画が撮れるかもしれません。
雨の日は石畳が滑りやすいので、くれぐれも足元には注意してくださいね!
関之尾でLet’sインスタ映え!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
関之尾は自然が好きな方におすすめですし、最近はやりのインスタ映えスポットでもあります。
是非一度足を運んで、関之尾を全身に感じてみてください!
ではまた!
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