1ヶ月に35日雨が降る屋久島とは
「1ヶ月に35日雨が降る」と比喩されるほど、雨の多い屋久島。
洋上に2000m級の山々がそびえ立ち、そこに南からの温かい空気がぶつかり、多くの雨を降らせます。
そのため、梅雨の時期なども関係なく、山頂はほとんど雨が降っています。
雨の恵みを受け、島の90%以上は森に囲まれていて、集落は海沿いのほんの狭いエリアのみで、手付かずの自然が残っている島です。
集落が晴れていても山頂は土砂降りなんてことはざらにあります。
登山客でも「今日は晴れててラッキーだ」と登り始めたのも束の間、雲行きが怪しくなり、ずぶ濡れで帰ってくる人も沢山います。
島の北と南でも随分と天気が違い、島の北側はよく雨が降り、南側は北に比べて晴れの日が多く、温暖な気候です。
そのため、とおりに見られる植物なども、南側の集落は、南国を思わせるカラフルな植物が多いです。
屋久島は、本土最南端の地、佐多岬から60kmほど離れたところに位置します。
近年、ロケットの打ち上げが盛んな種子島の西にある、丸い島が屋久島です。
近年、日本だけでなく、ヨーロッパからの観光客が多く見られます。
屋久島の醍醐味、縄文杉登山
縄文杉は推定樹齢7000年を超えるとされる(諸説あり)、今見つかっている屋久島の杉の中では最高齢の杉です。
「屋久杉」と銘打ったお土産が沢山見られますが、屋久杉は樹齢1000年を超えた杉のことを呼び、お土産品は、間伐などで昔切られたものなどを使い、加工されているため、とても高価です。
近年縄文杉を見に登山する人が増えています。
増えすぎたため、シーズン中は入山制限もかけられます。
また、縄文杉は標高1300mにあり、この数字から、ハイキング感覚で登る登山客が絶えず、残念ながら遭難して、命を落とす方も沢山いました。
未だに何年も見つかってない方も数名います。
1番メジャーなコースの荒川登山口から、縄文杉までは標高差約700m。
しかし、往復11時間程の、超ハードな登山道です。
縄文杉登山をする方は必ずガイドを付けて、登山届けを出してくださいね。
縄文杉は十数年前までは、手で触れることもできました。
しかし、登山客が増えて、杉の根を踏んで傷つけてしまったり、自分の名前を杉に刻むような悪質な行為もあったため、今は杉の周りに設置された展望台から拝むことができます。
泣かずにはいられない、ウミガメの産卵
屋久島の永田集落には、毎年ウミガメが産卵のため、陸に上がってきます。
その数も何年減ってきてはいますが、砂地を整備したり、地元の保護会の方々が、夜にパトロールなどをしてウミガメを守っています。
ウミガメの観察会も行われており、協力金を支払い、ウミガメ観察の注意点の説明を受け、地元の方が案内してくれます。
私も一度友人を誘って行きましたが、大きな体をヒレを使ってゆっくり陸に上がってくる姿は、亀というより恐竜を見ているような気持ちになりました。
自分で穴を掘り、そこに産卵するときに、ウミガメは涙を流します(正確には泣いているわけではないのですが、人間から見ると涙を流して泣いているように見えとても神秘的です)。
その姿を見て、私も友人も泣いてしまいました。
卵を産んだ後は、後ろ足でサッサっと砂をかぶせ、親ガメはまた海へと帰っていきます。
産卵シーズンは夏なので、もし夏に島に行かれる方は、ウミガメの観察会に参加されることをお勧めします。
オシャレなカフェも沢山!
近年、若い女性も屋久島に多く訪れます。
1番は登山が目的なのでしょうが、カフェ巡りも流行っているそうです。
オシャレなカフェのオーナーさんの殆どは、島に魅せられて都会から移住して来た方々です。
多くのカフェがありますが、それぞれにカラーがあって、何一つ同じものがないことに感心します。
私のオススメは、屋久島町志戸子という集落にある、kiinaさんです。
ガジュマル園という観光地の横にあります。
古い民家を、女性のオーナーさんが自ら改装してできた店内は、オシャレながらどこか懐かしい感じも漂うカフェです。
美味しいコーヒーや、シフォンケーキはもちろん、地元のトビウオで作ったさつま揚げのようなものを使ったサンドイッチも、珍しくてとても美味しいです。
そのお店の近くに、arigatoという、革製品を売っているお店にも注目です。
京都から移住された、それは美人のオーナーさんが、一つ一つ手作りで仕上げています。
小さいキーホルダーから、コインケース、財布、スマホケースなどもあります。
ヤクシカの皮を使ったものを置いてあり、全て手作りのものなので、世界に一つしかないのも魅力。
大人の方のお土産などにはピッタリです。
まだまだ伝えきれない魅力
大自然の島屋久島。
縄文杉をはじめ、九州最高峰宮之浦岳や、永田岳、愛子岳、美味しい食べ物に焼酎。
ヤクシカやヤクザルなどの固有の生き物や、全国でも珍しいウミガメの産卵。
このほかにも、屋久島の魅力は沢山あります。
ダイビングや、釣り、リバーアクティビティも盛んで、友達や家族と楽しむことができます。
近年では地元の漁師さんが船を出して釣りに連れて行ってくれるショップもあるそう。
海に囲まれた島なので、色々な楽しみ方がありそうですね。
全国どの方面から向かっても鹿児島で乗り換えになります。
鹿児島空港から飛行機で30分。
鹿児島市内から出ている高速船で1時間40程。
またフェリーだと鹿児島北埠頭から4時間程で島に着きます。
いずれにしても、鹿児島県外から向かわれる方には長旅になります。
そして島でも登山やアクティビティなど、沢山体を使うと思います。
観光に行かれる方は是非体調を整えて万全の体制で遊んでください!
登山に行かれる方は決して無理をされないでくださいね。
皆さんに屋久島の魅力が伝わりますように。
鹿児島~屋久島へのアクセス
鹿児島から屋久島へのアクセスは以下を参考にしてみてください。
屋久島へ行くなら
屋久島のガイドブック
屋久島へ行く際のガイドブックです。1冊持っていると便利ですよ。