開発をする際にまずやることは「環境構築」だと思います。
この環境構築ですが、色々なソフトをインストールしなくてはならず、かなり面倒ですよね。
そこで、今回ご紹介するのが「chocolatey」です。
chocolateyはコマンド一発でJDKやgitなどを簡単にインストールできる、非常に便利なパッケージ管理ソフトになります。
では早速見ていきましょう!
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chocolateyとは
chocolateyは、Windows版のパッケージ管理ソフトになります。
Linux系であれば「apt-get」が有名ですね。
chocolateyの由来
「chocolatey nuget(チョコバー)はみんな大好きだから」、だそうです(笑)。
chocolateyの読み方
「チョコレーティ」や「チョコラティ」など色々ありますが、個人的には「チョコラティ」と呼んでいます。
chocolateyのメリット
・わざわざインストーラーをダウンロードして、ウィザード形式の質問にいちいち答える必要がない
・一括アップデートができる
・何より時間短縮になる
chocolateyのインストール
では早速「chocolatey」をインストールしていきましょう!
まずは、コマンドプロンプトを管理者モードで立ち上げます。
管理者モードでないと「chocolatey」がうまく動作しないので注意しましょう。
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@powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -Command "(iex ((new-object net.webclient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))) >$null 2>&1" && SET PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin |
上記のコマンドを実行し、chocolateyをインストールします。
chocolateyのインストールを行うと、上記のようになります。
これでchocolateyのインストールは完了です。
試しにgitをインストールしてみる
では、試しにgitをインストールしてみます。
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cinst git |
上記のコマンドを実行します。
・「cinst -y git」のように、「-y」をつけると質問などを無視してインストールできるので便利です。
・ちなみに、「cinst」は「choco install」の略です。
これでgitのインストールは完了です。
本来ならもっと時間がかかりますが、コマンド一発ですね!
その他のコマンド一覧
以下は、chocolatey でよく使うコマンド一覧です。
パッケージリストの取得
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choco list -lo |
インストールしたパッケージのリストを取得します。
「clist -lo」でも可能です。
パッケージの全更新
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choco upgrade all -y |
インストールしたパッケージを全更新します。
「cup all -y」でも可能です。
パッケージの指定更新
1 |
choco upgrade [package] |
指定したパッケージの更新を行います。
※[package]は更新したいパッケージです。
パッケージのアンインストール
1 |
cuninst [package] |
指定したパッケージのアンインストールを行います。
※[package]は更新したいパッケージです。
chocolateyGUIのインストール
1 |
cinst chocolateygui |
chocolatey用GUIをインストールします。
※chocolatey用GUIは「スタート」から実行可能です。
定義ファイルで一括インストール
chocolateyは定義ファイルを実行することで一括インストールすることが可能です。
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<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <packages> <package id="chocolatey" version="0.10.11" /> <package id="chocolatey-core.extension" version="1.3.3" /> <package id="chocolateygui" version="0.16.0" /> <package id="eclipse" version="4.8.0" /> <package id="git" version="2.18.0" /> <package id="git.install" version="2.18.0" /> <package id="Atom" version="1.0.7" /> <package id="tortoisesvn" version="1.9.4" /> <package id="jdk8" version="8.0.181" /> <package id="nodist" version="0.8.8" /> <package id="tomcat" version="9.0.0-rc" /> <package id="teraterm" version="4.99" /> <package id="visualstudiocode" version="1.23.1.20180730" /> <package id="vscode" version="1.25.1" /> <package id="groovy" version="2.5.3" /> </packages> |
実行ファイルは上記の「package.config」です。
ここにインストールしたいものを記載していきます。
また、現在インストールしているものの定義ファイルをエクスポートしたい場合はchocolatey用GUIから可能です。
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cinst package.config |
上記のコマンドを実行すると、定義ファイルに定義されているパッケージを一括インストールします。
まとめ
chocolateyはソフトをインストールする上で非常に便利です。
環境構築する際は、是非活用してみてください。
ではまた!